WAVE EMPEROR JAPAN 4(ウエーブエンペラージャパン4)

厚底が主流になった今、あえて薄底を選ぶ意味はあるのか…?WAVE EMPEROR JAPAN 4(ウエーブエンペラージャパン4)を検討している方は、そう考えていると思います。

結論を先に書きます。

このシューズは、日本製・約180g(27.0cm片方)のレーシングシューズで、厚底の反発に頼らず自分の脚で走る「薄底練習」を大切にしたいランナーに向く1足です。

ロードレースとクロスカントリーに対応しており、速い練習からレースまで使えます。

私は薄底シューズで5,000km以上を走ってきた市民ランナーです。

月間250〜300kmを維持しながらサブ3.5を目指しており、このモデルで合計1100kmほど走り、フルマラソンやウルトラマラソン100kmで使用しました。

この記事では、実際に履いてきた経験をもとに、スペック・使用感・向いている人・注意点などをお伝えします!

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結論|薄底で脚をつくりたい人に向く1足

先に結論をまとめます。

向き不向きがはっきりしているシューズなので、ここだけ読んでも判断できるようにしました。

向いている人

  • 厚底シューズで練習を組みつつ、地面感覚を研ぎ澄ませたい人
  • ロードレース(5km〜ハーフ)や駅伝で、反発に頼らずリズムよく走りたい人
  • 軽さと、ソールの素直な曲がり(屈曲性)を重視する人
  • 薄底の使用経験があり、2足目・3足目の薄底を探している人

向いていない人

  • トラック種目(800m以上を含む)で使用する予定がある人(規程上、使用できません)
  • クッション性を最優先し、長い距離をできるだけ楽に走りたい人
  • カーボンプレートの強い反発を期待している人
  • 薄底シューズの使用経験がなく、いきなり本命レースで使いたい人
  • 幅広の足型で、ワイズにしっかりゆとりが必要な人

「薄底で練習したい、でもトラックレースにも出たい」という方は、本モデルを練習用に、トラック用は別のモデルに分けるのが現実的です。1足で全部をまかなおうとすると、どこかで無理が出ます。

基本スペック(ミズノ公式の情報)

品番U1GD1920
定価22,000円(税込)
サイズ展開22.5〜28.5cm(0.5cm刻み)
質量約180g(27.0cm片方)
素材甲材:合成繊維、人工皮革/底材:合成底
原産国日本製
シューズ幅2E(ノーマル)相当
インソールアナトミカルカップインソール(取り外し可)
発売2024年春夏に初登場。以降、カラーを追加しながら継続。
サステナビリティ工程:水溶性接着剤を使用

出典:ミズノ公式オンライン「ウエーブエンペラーJAPAN4(レーシング) U1GD1920」(参照日:2026年9月26日)

重さの表記がサイトによって違う?

ネット上では「約175g(26.0cm)」という表記も見かけます。これは測定サイズの違いによるものです。ミズノ公式は「約180g(27.0cm片方)」としています。

サイズが小さければ軽くなるのは自然なことなので、数値が食い違っていても矛盾ではありません。購入判断には公式表記(27.0cmで約180g)を使うのが安全です。

実際に手元で測ると、公式表記より少し軽く出ることもあります。

私が購入したのは28cmでした。測定条件(サイズ・インソールの有無・秤)が違えば数値も動きますので注意してください。

スタックハイトとドロップは公式が公表していない

ソールの厚さ(スタックハイト)とドロップは、ミズノ公式の商品ページには記載がありません。

ネット上には「厚さ24mm・ドロップ7.5mm」といった数値が出回っていますが、これは第三者が独自にまとめた値であり、メーカーの公表値ではありません。

とはいえ、判断材料がまったく無いわけではありません。

ミズノ公式の競技対応表では、このモデルはトラック種目(靴底20mm以下が要件)に「×」、ロードレース(40mm以下)に「〇」と整理されています。

つまり、靴底は20mmを超え、40mm以下であることが公式情報からわかります。

価格について

定価は22,000円(税込)です。

ECサイトでは割引販売や在庫限りのカラーも見られますが、価格と在庫は常に変動します。

この記事を読んだ時点の価格をそのまま当てにせず、購入時に各店で最新価格を確認してください。

レーシングシューズとしてはわりと高めの価格で、他社の薄底と比べても割と高い印象です。

実際に履いてわかったこと

ここからは、実際にこのモデルを履いて走ったうえでの感想です。

薄底シューズで5,000km以上を走り、ミズノのウエーブエンペラージャパン4、アシックスのソーティマジックRP6、アディゼロRC6などを履き比べてきた立場からお伝えします!

(以下のようにウルトラマラソン100kmでも使用しました!)

硬さとクッション:地面の情報が濃い

最初に感じるのは、路面の情報がよく伝わってくることです。

着地のたびに地面の硬さが返ってくる感覚があり、「厚底の反発で前に進む」のではなく「自分の脚で押して進む」タイプの走りになります。

履き比べた中での実感を正直に書くと、アディゼロRC6のほうが、ウェーブエンペラージャパン4よりもクッションが感じられます。

また、ソーティマジックRP6と比べるとRC6のほうが軟らかく、RP6はさらに硬いという印象です。

つまりこのモデルは、薄底の中でも「硬すぎず軟らかすぎず、ちょうど中間」に位置します。硬さの序列でいえば、やわらかい順にRC6→エンペラージャパン4→RP6、という並びです。

ミッドソールを手で曲げると、それなりに硬さがあります。

カーボン系プレートのような強い跳ね返りはありません。その代わり、接地から蹴り出しまでの流れがスムーズで、脚の運びを自分でコントロールしやすい。この直感が、薄底を練習に取り入れる最大の理由になります。

軽さ:約180gが効く場面

27.0cmで約180gという軽さは、足の回転を上げたい場面で素直に効いてきます。

厚底レーシングの多くが200g台であることを考えると、軽さそのものが武器です。

特にインターバルやレペティションのように、短い時間で何度もペースを切り替える練習では、軽さの差が脚の疲れ方に出ます。

反面、軽さはクッション量やソールの保護性能と引き換えになりやすい部分でもあります。軽さを取るか、保護を取るかは用途次第です。

「軽いから速くなる」という単純な話ではなく、軽いぶん自分で支える仕事が増える、と理解しておくのが正確です。

フィットとサイズ感:2E相当

公式表記は2E(ノーマル)相当です。

ワイズ表記のあるモデルを普段選んでいる方は、同じ感覚で選ぶと合わないことがあります。

ミズノは足の計測方法も公式ヘルプで案内しているので、オンラインで買う前に一度、足の長さと幅を測っておくことをすすめます。

レーシングシューズは走行中に足が前にずれます。つま先の余裕は「立った状態」ではなく「走る姿勢」で確認してください。

かかとを固定して、つま先で軽く押せる程度の余裕があると、下りでも爪を痛めにくくなります。私の場合は普段スニーカーは27.5cmですが、このシューズでは28.0cmを選びました。

グリップと接地

アウトソールには、グリップ力の高い軽量アウトソール「G3」と、耐久性に優れた「X10」が使われています。

前足部のグリップがしっかりしており、かかとの素材も耐久性が高いという評価があります。軽量なのにグリップが確保されているのは、ロードでの速い練習で扱いやすいポイントです。

【要記入:雨の日や濡れた路面、トラック走路でのグリップの印象】

搭載技術を3分で理解する

スペック表の用語を、はじめて聞く方にもわかるように整理します。

MIZUNO WAVEソールの波形構造により、クッション性と安定性を両立させるミズノの基幹機能
U4ic軽さとクッション性に優れたミッドソール素材
AP+クッション性と反発性に富んだ高機能ミッドソール素材
G3ソールグリップ力が高い、軽量アウトソール
X10耐久性に優れたアウトソール素材
ANAラストより強い一歩目を実現するため、足との一体感を追求して一から再設計したラスト(木型)
DynamotionFit運動中も足とシューズの一体感を高めるアッパー構造

出典:ミズノ公式オンライン(参照日:2026年9月26日)

なお、公式の商品説明にはカーボン繊維強化プレートの記載はありません。

厚底レーシングのようなプレート反発を期待するのではなく、ミッドソール素材とソール形状の素直な反発で走る設計だと考えてください。

プレートの有無を厳密に確認したい場合は、購入前に公式または店頭で確認するのが確実です。

ラスト(木型)が一新されている点も見落とせません。

同じミズノでもモデルごとに木型は違うので、前作や他モデルと同じサイズで大丈夫とは限りません。サイズ選びは必ず自分の足で確認してください。

薄底ランナーにぴったりと言える理由

薄底が向く走り方と場面

薄底シューズの価値は、記録を直接押し上げる「反発」ではなく、着地から蹴り出しまでの感覚を自分でコントロールできることにあります。

足の回転でスピードを作るピッチ走法のランナーは、ソールが厚く重心が高いシューズよりも、地面を捉えやすい薄底のほうがリズムを崩しにくいという指摘があります。

一方で、薄底は脚への入力が大きくなります。

着地の衝撃を自分で受け止める分、ふくらはぎや足底、アキレス腱への負担は厚底より増えます。

「薄底のほうが体に良い」と単純に言えるものではなく、負荷をかけて脚をつくる練習として位置づけるのが正確です。脚に痛みや違和感が出た場合は、無理をせず使用を中止してください(本記事は医学的な助言を行うものではありません)。

走り方の違いも判断材料になります。

足の回転数でスピードを作るピッチ走法のランナーは、重心の高いシューズよりもソールが薄く地面を捉えやすいモデルのほうが、リズムを保ちやすい傾向があります。

逆に、歩幅で稼ぐストライド走法のランナーは、厚底の反発を活かしたほうが伸びを出しやすく、薄底では推進力を得にくいと感じることがあります。

自分がどちら寄りかを知っておくと、シューズ選びの精度が上がります。

練習メニュー別の使い分け

下表は、公式スペックと履き比べの経験をもとにした当サイト(Runk K)の見解です。

事実の断定ではなく、練習設計の目安として読んでください。

練習適しているか理由・注意
速めのジョグ条件付きで適地面感覚を意識する短時間のジョグ向き。厚底に慣れた人は距離を短く始める
LT走(閾値走)適リズムを一定に保ちやすく、脚の使い方を確認しながら走れる
インターバル(400〜1,000m)適軽さとグリップが効く。反発に頼らず自分でペースを作る練習に向く
レペティション適短い時間で高い出力を出す場面と相性が良い
ロードレース(5km〜ハーフ)適規程上も使用可能。ただし本人が薄底に慣れていることが前提
フルマラソン要判断脚への負担が大きいため、薄底での長距離経験がある人向け

「速い練習の相棒」として使うのが、このモデルのいちばん素直な使い方です。

ジョグの主力にするより、ポイント練習やレース前に集中して履くほうが、脚への負担と得られる刺激のバランスが取れます。

厚底と併用する考え方

厚底=長い距離や本命レース、薄底=速い練習や地面感覚の養成という役割分担が現実的です。

実際、厚底シューズの反発を推進力に変えるには、それだけの脚力が必要で、脚ができていないうちは重心の高さでフォームがぶれやすいという指摘もあります。

薄底を練習に混ぜることで着地の安定や足首まわりの使い方が変わり、結果として厚底での走りにも好影響が出る、というのが私の実感です。

両方を試したうえで「着地の感覚に馴染めない」と厚底をやめるランナーもいれば、その逆もいます。最終的には好みと脚の状態で決めてよい部分です。

読者タイプ別の使い方

同じシューズでも、走力と目的によって使い方は変わります。ここでは3つのタイプ別に整理します。

① 厚底歴が長く、薄底を久しぶりに履く人

まずは週1回、8〜10km程度の速めのジョグから始めるのがおすすめです。硬さに足が慣れるまで2〜3週間かけるつもりでいてください。

厚底で走っていた距離をいきなり同じペースでこなすと、ふくらはぎと足底に強い疲労が残ります。距離を短く、頻度を低く始めるほうが、結果的に早く慣れます。

② すでに薄底で練習している人

ポイント練習の主力として問題なく使えます。

LT走、1,000mインターバル、レペティションなど、ペースを刻む練習と相性が良いです。2足目として購入し、「速い練習用」と「レース前の刺激入れ用」に分けて使うのも有効です。

ソールの硬さが自分の好みに合うかを確かめてから、レースでの使用を判断してください。

③ 駅伝・ロードレースを狙う学生ランナーとその保護者

ロードレースとクロスカントリーに対応しているため、駅伝区間やロードレースの本番用として選択肢に入ります。日本製で作りが丁寧なため、部活動で長く使いたい場合にも向いています。

ただしトラック種目では使用できないため、トラックシーズンは別モデルに切り替える必要があります。

学校の大会要項で使用シューズの条件を必ず確認してください。

購入前に知っておきたい注意点

良い点だけでなく、購入後に後悔しやすいポイントを先に書きます。

① トラック種目では使えない(2024年11月1日以降)

これが最も重要な注意点です。

日本陸上競技連盟の公表資料によると、2024年11月1日以降、トラック種目・ハードル種目・障害物競走の靴底の最大厚さは20mm(スパイク/ノン・スパイクいずれも)、道路競技は40mm、クロスカントリーはスパイク20mmまたはノン・スパイク40mmとされています。

国際陸連も、2024年11月1日から全トラック・フィールド種目でスタック高を20mmに統一する方針を発表しています。

ミズノ公式の対応表では、本モデルはトラック「×」/ロードレース「〇」/クロスカントリー「〇」と整理されています。

ここで注意したいのは、一部の販売店の商品説明に「世界陸連ルール適応。トラック800m以上」といった文言が見られることです。

これは対応距離の目安として書かれた可能性がありますが、上記のとおり競技規程上はトラック種目で使用できません。

競技会で使用する場合は、購入前にミズノ公式の対応表と世界陸連の承認シューズリストを必ず確認してください。

参考として、承認シューズリストに掲載されているモデルは競技会場での厚さ計測が不要とされています。逆にいえば、リストの条件を満たしていないモデルは競技会で使用できない可能性があります。

「ネットの商品説明」ではなく「公式の一次情報」で確認する習慣をつけてください。

② カーボン系の反発は期待しない

公式の商品説明にカーボン系プレートの記載はありません。

厚底レーシングの「跳ね返り」を期待して買うと、印象が裏返ります。硬めのミッドソールを自分の脚で押し返す感覚を楽しめる人向けです。

③ 厚底に慣れた人ほど硬く感じる

クッションの多いシューズに慣れていると、最初は明確に硬く感じます。

個人のレビューでも、ミッドソールは「それなりに固い」が「接地からスムーズな蹴り出しができる」という評価が記録されています。

いきなりレースで使わず、練習で数回慣らしてから判断するのが安全です。

④ 価格は変動する

定価は22,000円(税込)ですが、実売価格は販売店・時期・カラーによって動きます。セール価格で買った場合、サイズ交換が有料になることもあります。

価格だけで判断せず、返品・交換条件も確認しておきましょう。

⑤ 幅とサイズ(2E相当)

2E相当のノーマル設計です。

幅の広い足型の人は、サイズを上げるのではなくワイズの合うモデルを選ぶほうが、結果的に快適です。

サイズを上げると、走行中の前ずれが増えて逆にトラブルになりやすくなります。

⑥ 海外マーケットプレイス出品には注意

海外のマーケットプレイスでも同一モデルの出品が見られます。

サイズ表記(US/EU表記など)や保証・返品条件が国内流通と異なる場合があるため、価格差だけで判断せず、返品条件と真贋の確認手段を必ず確認してください。

購入チャネルと在庫の見方

このモデルはカラーごとに発売シーズンが異なり、人気色は欠番になりやすい傾向があります。購入チャネルごとの特徴を整理します。

  • 公式オンライン:サイズとカラーの在庫状況が最も正確で、サイズの計測方法や返品条件も確認しやすい。定価販売が基本
  • スポーツ量販店の店頭:試着できるのが最大の利点。2E相当のワイズが自分の足に合うかを、実際に履いて確認できる
  • ECモール:割引価格やポイント還元がある一方、販売店ごとに商品説明の書き方が異なり、競技規程に関する誤った表記が混ざることがある。価格と在庫は日々変動する
  • 海外マーケットプレイス:サイズ表記や保証条件が国内と異なる。返品条件を必ず確認する

どのチャネルでも、購入前に確認したいのは「サイズ」「カラー」「返品・交換条件」の3点です。特にサイズは、ラストが一新されているモデルなので、他モデルと同じサイズ番号で判断しないほうが安全です。迷ったら実店舗で一度履いてから、在庫のあるチャネルで買うのがもっとも失敗が少ない方法です。

他の薄底シューズとの選び分け

比較条件をそろえるため、ここでは「クッション/硬さ」の軸だけで整理します。

数値は各社の公式公表値がある場合のみ記載し、無い場合は空欄にしています。

モデル定価(税込)質量クッション/硬さの位置づけ
WAVE EMPEROR JAPAN 422,000円約180g(27.0cm片方)薄底の中でも地面感覚が濃い側。カーボン系プレートなし
アディゼロ RC 6要確認要確認エンペラージャパン4よりクッションが感じられるが、接地感も◎(筆者の実感)
ソーティマジック RP6要確認要確認アディゼロRC6同様、接地感も◎(筆者の実感)

どれも「薄底」というくくりですが、硬さの方向性は同じではありません。

薄底モデルのレビューは、アディゼロ RC 6の実走レビューとメタスリークのレビューでも比較しています。

購入前チェックリスト(元靴屋目線)

靴屋で数千足を販売してきた経験から、薄底シューズの購入前に確認したい3点をまとめます。

  • ① 今履いているシューズの摩耗パターンを見る:外側と内側のどちらが減っているかで、着地の傾向がわかります。薄底に変えると、その癖がより強く出ます
  • ② 薄底の使用経験を正直に把握する:薄底での練習量が少ない場合は、いきなりレースで使わず練習から始めます
  • ③ 使う目的を決める:速い練習用か、ロードレース用か、駅伝用か。目的が決まると、サイズと本数の計画も立てやすくなります

チェックリストの詳細な考え方は、アディゼロジャパン9のレビューでも解説しています。

薄底に不安がある人が最初に試すこと

「薄底は足に負担がかかりそうで怖い」という方に、私が実際に効果を感じた進め方を2つ紹介します。どちらも特別な道具は要りません。

  • ① 厚底と同じ日に履かず、まず単独で短く走る:厚底と薄底を同じ日に交互に履くと、硬さの違いでフォームが定まりません。まずは薄底だけを履く日をつくり、8〜10kmを目安に走って、翌日の脚の状態を確認します
  • ② 路面を選ぶ:硬いアスファルトより、土のグラウンドやクッションのある走路のほうが、最初の慣らしには向いています。いきなり下りの多いコースで使うのは避けてください

翌日にふくらはぎや足底に強い張りが残る場合は、距離か頻度を落としてください。

痛みが続く場合は使用を中止し、必要に応じて医療機関や専門家に相談してください(本記事は医学的な助言を行うものではありません)。

薄底の役割は「厚底の代わり」ではなく「厚底では得にくい刺激を補うこと」です。

1足で完結させようとせず、2足体制の一部として組み込むのが、筆者Kのいちばんおすすめの使い方です。

洗う・乾かす・保管する

薄底シューズは、接着や素材の劣化が走行感に直結します。

ミッドソールが劣化すると、硬さや反発の印象が購入時と変わってしまうためです。

使用後は湿気を残さず、直射日光や高温を避けて乾かすのが基本です。

「濡れたまま放置」「直射日光・ドライヤー・乾燥機で乾かす」「練習後にそのまま放置する」の3つは、シューズの寿命を縮める代表的な習慣です。

詳しい洗い方・乾かし方は「ランニングシューズのNG習慣3選」でまとめています。

本モデルのように日本製で丁寧に作られたシューズほど、ケアの差が長持ちに効きます。

よくある質問

Q. トラックレースで使えますか?
A. 使えません。2024年11月1日以降、トラック種目は靴底20mm以下が要件で、本モデルはミズノ公式の対応表でトラック「×」とされています。ロードレースとクロスカントリーは「〇」です。

Q. サイズは普段どおりで選べばよいですか?
A. 基準は2E(ノーマル)相当です。同じブランド内でもラスト(木型)が変わるとフィットが変わるため、初めてこのモデルを選ぶ場合は試着をおすすめします。足の長さと幅を測っておくと判断しやすくなります。

Q. 厚底シューズから移行しても大丈夫ですか?
A. 段階的に始めるのが安全です。いきなり長距離や本命レースで使わず、短い距離の速い練習から慣らしてください。脚に痛みや違和感がある場合は使用を中止し、必要に応じて医療機関や専門家に相談してください。

Q. 日本製ですか?
A. はい。ミズノ公式の商品情報で原産国は日本製、工程では水溶性接着剤が使われているとされています。

Q. 何kmくらい使えますか?
A. 使用環境・体重・フォームによって大きく変わるため、一律の数値は示せません。ミッドソールの硬さが購入時と明らかに変わった、アウトソールの減りが偏ってきたと感じたタイミングが交換の目安です。

Q. 定価と実売価格を教えてください。
A. 定価は22,000円(税込)です。実売価格は販売店・時期・カラーによって変動するため、購入時に各店で確認してください。

まとめ

WAVE EMPEROR JAPAN 4は、日本製・約180gの薄底レーシングシューズです。

厚底の反発に頼らず、地面感覚を確かめながら自分の脚で走る練習と相性がよく、薄底経験のあるランナーにとってはロードレース・駅伝まで視野に入る1足です。

一方で、トラック種目では規程上使用できないこと、カーボン系の反発は期待しないこと、厚底に慣れた人ほど硬く感じることは、購入前に必ず確認してください。

価格と在庫は変動するので、購入時点の情報で判断してください。

「薄底で脚をつくる」「速い練習の相棒にする」いう目的がはっきりしている人ほど、満足度は高くなります。反対に、クッション性や楽さを求めるなら、別の選択肢を検討したほうが幸せです。

最後にもう一度だけ。競技会で履く予定がある方は、購入前にミズノ公式の競技対応表と世界陸連の承認シューズリストを確認してください。この一手間が、当日「使えない」を防ぎます。

出典

  • ミズノ公式オンライン「ウエーブエンペラーJAPAN4(レーシング) U1GD1920」:商品ページ(参照日:2026年9月26日)
  • ミズノ公式「【陸上競技シューズ】ソールの厚さに関してのご連絡」:競技対応表(参照日:2026年9月26日)
  • ミズノ公式ヘルプ「シューズサイズの計測方法」:計測方法(参照日:2026年9月26日)
  • 日本陸上競技連盟「シューズ規則に関して」:競技運営委員会(参照日:2026年9月26日)
  • World Athletics「New athletic shoe regulations approved by Council」:プレスリリース(参照日:2026年9月26日)
  • World Athletics 承認シューズリスト:certcheck.worldathletics.org(参照日:2026年9月26日)
  • Runk K「アディゼロ RC 6の実走レビュー」:記事(参照日:2026年9月26日)
  • Runk K「アディゼロジャパン9で実際に走ってみた徹底レビュー」:記事(参照日:2026年9月26日)
  • Runk K「ランニングシューズのNG習慣3選」:記事(参照日:2026年9月26日)